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ヨーロッパで製品に意図的に添加されたマイクロプラスチックを禁止

2023年9月25日、欧州委員会は健康や環境の保護のための化学物質規制REACHに基づき製品に意図的に添加されたマイクロプラスチックを禁止する決定を下しました

この禁止法案は歴史的にも大きなことで話題を呼んでいます

株式会社 日向の鳥辺康則です

簡単に言うとマイクロプラスチックを添加した化粧品・医療品・家庭用品・スポーツ用品などの製品の販売を禁止することを決定したということです

幅広いジャンルや業界にとって激震が走ってます

なぜならばこの規制の影響を受ける製品の範囲は広いからでさす

化粧品(スクラブだけでなく・ラメパウダー・テクスチャーをなめらかにするためのマイクロプラスチック)

人工芝に使う粒状の充填材

洗剤や柔軟剤などの日用品

フレーク・ラメやグリッターなどの衣料関係用品

肥料・植物保護剤などの農業関係用品

スポーツ用品・玩具などのホビー関連商品

医薬品・医療機器”などの医療関係商品

かなり幅広いジャンルで規制がかかります

9月25日に新たに採択された規制は有機性で不溶性で分解されにくい5mm以下の合成ポリマー粒子を対象としています

逆に言うとそれらの合成ポリマーがこれだけの商品群に多量に含まれていることを知ってる人は少ないと思います

不都合の真実ということです

EUのヴィルジニウス・シンケヴィチウス環境・海洋・漁業担当委員は次のようなことを言っています

「意図的に添加されたマイクロプラスチックの禁止は、環境と公衆衛生に対する大きな懸念に応えるものである。マイクロプラスチックは、海・川・陸そして食品や飲料水に含まれている。この規制は非常に小さな粒子に関するものだが、人為的な汚染を減らすための重要な一歩だ」

これによって約50万トンのマイクロプラスチックが環境に放出されるのを防ぐことが予測されます

しかし急な法案なので製造してる業界やメーカーも相当困るんではないかと思います

そこはしっかりと対応されてるみたいです

規制は段階的に実施されることが決まってます

たとえばスクラブ製品に関しては4年間の猶予があります

洗い流さない化粧品や香料カプセルに関しては6年間、そして口紅やマニキュアなどのコスメに含まれるマイクロプラスチックには12年間もの猶予が設定されてます

これらの期間の間にマイクロプラスチックを含まない製品開発や新素材を作れと言う命令なんです

執行猶予期間みたいなもんです

しかしいつも思いますがヨーロッパって環境問題に対してとても積極的で行動が早いと思ってます

化学物質などに対してもREACHと言う明確な基準があり、それに則って法律が決まります

ヨーロッパ向けの輸出商品はこれをクリアしなければいけません

経済産業者が出してるガイドラインも、興味ある人がいたら見てみてください⬇︎

https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/int/files/reach/080526reach_kaisetusyo.pdf

これだけ明確に基準を示してるんです

それに対して日本は環境問題に対してものすごく後進国です

もっと言うのであれば、やってるふりをして事実結果を出していないと言う国です

今回のヨーロッパの規制を日本に当てはめたらどうなるのでしょうか?

ものすごく多くの商品が該当してしまいます

これが現実なんです

そんなことを強く思ったので今回ブログに書きました

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