気候変動と異常気象の因果関係が明確になったと言うニュースを聞きました
環境問題のお仕事をしてるとよくこんなことを聞きます
「地球さんがかわいそう」「地球を守らなければいけない」・・・それに対してとても違和感を感じます
株式会社 日向の鳥辺康則です
なぜならば、環境問題は地球上で起きてますが人間の命に関わる問題だからです
地球を守ろうとか言う話ではありません
我々の命を自らが守らなければダメだと言う話なんです
それがなかなか伝わらないもどかしさがあります
そんな中で今回気候変動と異常気象の関連性が明確になったと言うニュースを聞きました
そもそも当たり前の話だと私は思っていましたが、今までいちゃもんつける人がたくさんいたみたいです
米国連邦議会が約5年おきに公表を義務付けている報告書「第5次全米気候評価」では次のようなことが報告されました
米政府が策定した目標値や温暖化をセ氏1.5度以内に抑えるという国連の公式目標の達成には程遠いスピードだと警鐘しました
1.5度の境界線を越えると地球上の生命の存続が危ぶまれることになると専門家ははっきりと言っています
最新の報告書には、いわゆる「アトリビューション科学」と呼ばれる重要な進歩が記載されています
熱波や干ばつハリケーンや豪雨などの異常気象に、気候変動がどう影響しているのかを科学によってより明確に示すことが可能になったということです
気候変動がハリケーンや山火事を引き起こすわけではないがこうした災害の度合いや頻度を増加させる
例を挙げれば、海水の温度や気温が上がるとハリケーンの強さと速度が増し上陸時には大量の雨を降らす
気候変動により気温が上がって大気が乾燥すれば、草木は火口箱と化して山火事は巨大化して制御不能に陥る
ある意味当たり前のことを、今更明確に関連性が実証できることになったと言う話なんです
今までどんだけの利権があったのでしょうか?
報告書の結果によると全米には気候災害を完全に免れる場所はないということです
どこにいても命の危機に直面すると言うことです
実際に今年の夏だけでもアリゾナ州フェニックスでは31日連続でカ氏110度(セ氏約43度)を超える記録的猛暑に見舞われた
同州マリコパ郡は2023年、観測史上最高気温を記録し驚異的な熱波も災いして暑さに関連した死者数は500人を超えました
7月にはバーモント州で豪雨により大規模な洪水が発生し各地が浸水しました
その後8月にはマウイ島で山火事が猛烈なスピードで燃え広がりフロリダ州湾岸ではこの2年で2度も巨大ハリケーンが上陸してます
気候変動が甚大な経済負担もたらしているのも事実です
世界の上位に上がる中国やインドといった他の排出国とは違い米国では温暖化が減速しています
米国の年間の二酸化炭素排出量は05年から19年までに12%減少しました
減少してるにもかかわらずこの事態なんです
そしてこれは米国だけの話ではないんです
世界保健機関(WHO)などの国際研究チームが15日に医学誌ランセットに発表した内容はあります
それによると世界の気温が産業革命前に比べて2度上昇すると、今世紀半ばに暑さに関連する年間死亡者数は近年の4・7倍に増えるとのことです
報告書によると2022年までの10年間で暑さに関連して死亡した65歳以上の人は00年までの10年間と比較して85%増加しました
驚異的な数字です
また2度上昇で、41~60年までに中程度から深刻な食料不足に直面する人が約5億2500万人増加します
そしてこのままでいけば近い将来世界で20億人以上が、生命に危険が及ぶほどの酷暑環境に置かれる恐れがあることがわかっています
生命を脅かす極暑にさらされる人口が最も多い国は、インド(6億人)、ナイジェリア(3億人)、インドネシア(1億人)、フィリピンとパキスタン(ともに8000万人)などです
日本が入ってなくてよかった!と思ってる人は短絡的すぎます
世界経済と全てつながっている日本は食料危機や移民受け入れ等の大問題を受け入れなければだめな日が近いということです
世界中の科学者が今年に入って「未知なる領域へ突入した」と発表しています
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66253356
私たちが想像してる以上に、気候危機は加速してるのです
それも全て人間が招いた結果なんです
命よりも経済を優先してきたばかりの結果なんです
でもどこかで気づかなければ人類は絶滅に近づくしかありません
我々一人ひとりでできる事はたくさんあります
1人の行動は微力ですけど無力ではありません
5%プロジェクト達成のためにも多くの方の力が必要です
ぜひお力を貸してください
最後まで読んでくださってありがとうございました
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