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いよいよ気候危機のドミノ倒しが始まろうとしています

歴史的な合意が行われた2015年の『パリ協定』

『気候大惨事』を防ぐために、世界の平均気温上昇を「1.5℃未満」に抑えようという目標が掲げられました

株式会社 日向の鳥辺康則です

もしこれが2℃に達成すると、取り返しのつかない壊滅的な状態が我々を襲うことがはっきりしています

それを回避するには1.5℃未満と言う目標が大切なのです

なぜ1.5℃なのでしょうか?

実は1.5℃を超えると「ティッピングポイント」を超えてしまい、ドミノ倒し的に様々なことが最悪の事態として起こりあっという間に2℃に達成すると言われています

例えば、我々が排出している二酸化炭素を多くの場合は海の珊瑚や海藻類が吸収してくれてなかったことにしてくれているのです

これを「ブルーカーボン」といいます

海が吸収してくれてなかったことにしてくれてるのです

しかし気候変動が1.5℃を超えると、多くの珊瑚が死んでしまったり、海藻類の育つ藻場が壊滅的な状態になり二酸化炭素を吸収しづらくなったりします

つまり我々が排出したものが2倍にも3倍にもなって、気候に影響するのです

他にも南極や氷山の中には大量のメタンガスや温室効果ガスが閉じ込められています

氷河の融解によってそれらのガスが大量に空気中に放出されるので二酸化炭素排出をゼロにしたところで温暖化は止まりません

それら次元爆弾のようなものが、次から次へとスイッチが押される状態がドミノ倒し的に起こるのです

つまり我々の努力だけでは元に戻せないティッピングポイントを超えるということです

そして、2023年はそのティッピングポイントに迫る年ということです

『WMO(世界気象機関)』は、2023年の世界平均気温は「観測史上最も高い」ことが確実になったと発表しました

2023年10月までのデータによると、世界の平均気温は産業革命前と比べて「すでに1.4℃上がっている」と発表されましたまし

11月・12月も観測史上を最も温度の高いことが発表されています

そして世界では何が起こったのか?

■2023年気候ニュースの一例(※参考:BBC、NHKなど)

・海水温も過去最高を大幅に更新

・海面の上昇も加速

・リビア洪水で8000人死亡

・ヨーロッパやアフリカを中心に猛暑

・イタリアで48.2℃

・モロッコでは50.4℃を記録

・さらに悪化した熱波や干ばつが数千人の死

・生計を立てる術や家を失った人は数えきれず

・カナダの森林火災は北海道以上の面積に

・ハワイの森林火災では約100名が死亡

これだけ見てもどれだけ異常な状態だったかと言うことがわかります

さらにこのままでいくとどんなことが想定されるのか?

■対策を行わないと今世紀中に「日本」で起きうると想定されていること(※参考:NHKなど)

・東京で「熱中症リスクが13.1倍」に

・救急搬送により医療崩壊のリスクも

・夏のオリンピック開催は不可能に

・海水温の上昇により、すしネタの多く(カニ、イクラ、ウニ、ホタテ、アワビ、ヒラメ、サケなど)が姿を消す

・海面上昇により「日本の砂浜の約9割が消滅」

■対策を行わないと今世紀中に「世界」で起きうると想定されていること(※参考:USA TODAYなど)

・生態系の大幅な損失

・海面上昇がさらに加速

・洪水、熱波、干ばつもさらに深刻に

・食料供給に甚大な影響

・「気候難民」の大幅な増加

・人類の数に対して足りなくなっていく、安全に住める場所や水、食料をめぐる「奪い合い」が世界中で勃発

こんな未来を迎えたくないですよね

でも我々問題は後送りにしてきたのです

見て見ぬふりをしてきたのです

誰かが解決するだろうと言う他人任せにしてきたのです

その結果このような現実が近づいていると言うことです

2024年・2025年のこの2年間が本当の分岐点になると思ってます

環境問題は、待ったなしの現実的な問題です

我々にできる事はたくさんあります

行動が大切なんです

そんなことを強く思ってブログに書きました

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