米軍基地由来の化学物質PFAS水の先は沖縄だけの問題なのでしょうか?
アメリカ軍基地由来とみられるPFAS・有機フッ素化合物による水汚染問題に対して沖縄県民が切実な声をあげています
アメリカ軍が使用してきた泡消火剤に含まれる有機物化合物が地下水汚染している問題です
株式会社 日向の鳥辺康則です
その汚染物質をアメリカ軍は下水道に放出開始したと言うことが問題になりました
京都大学 小泉昭夫名誉教授などは妊婦は絶対に飲まないようにすることが必要だと発言したことなどが話題及び問題になっています
水汚染から命を守って欲しい市民団体が2022年4月に開いた県民集会で多数集まり切実な声が寄せられています
米軍基地もPFASがあることを認めています
昨年公開された映画「ダークウォーター」でもこの問題が取り上げられているので記憶に残っている人が多いのではないでしょうか?
https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1206251_1534.html
PFAS(ピーファス)と呼ばれる有機フッ素化合物の一群はどれぐらい危険なものなんでしょうか?
PFASは4500種類とも4700種類とも言われるが、そのうち毒性の実態がかなり明らかになりつつあるPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)に関しては、POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)で製造や使用の禁止・制限が決まり、日本でもPFOSは2010年、PFOAは昨年、製造・使用などが原則禁止となりました
しかし、PFASは自然環境下では極めて分解しにくく、いったん工場などから廃水と一緒に排出されたり漏出したりすると、流れ込んだ先の河川や湖沼、地下水、土壌を半永久的に汚染し続けるんです
また、人が飲み水や農作物を通じて摂取すると、排泄されにくい性質のため、血液中などに蓄積しやすい。「forever chemicals」(永遠の化学物質)と呼ばれてます
米国の毒性物質疾病登録庁(ATSDR)の報告書によると、人の体内における推定半減期は、PFOSが最長27年、PFOAが同10.1年となっています
人体に与える影響としては、がんや肝臓障害、甲状腺疾患、免疫力の低下、胎児の発育阻害などの可能性が報告されています
影響に関しては未解明な部分も多いんです
でも絶対に人体に良くないものだとは言い切れます
でもこれって沖縄だけの問題じゃないんです
東京都内のいくつかの井戸水を調べたら多量のPFASが検出されています
具体的には昭島市のある東京・多摩地区は以前から、国際条約で製造・使用が禁止・制限されている有害な有機フッ素化合物が、地下水から比較的高い濃度で検出されている
ただ国としては検出された量が基準以内なので安全だと言い切ってます
本当に国が定めた基準値なら安全なのでしょうか?
厚生労働省は2020年、PFOSとPFOAのそれぞれの濃度を足した1リットルあたり50ナノグラムを、水道水が達成すべき「暫定目標値」と定めました
しかし、50ナノグラム以下なら本当に安全と言えるのでしょうか?
実は、「50ナノグラムなら安全」という科学的根拠は薄いとの指摘があります
体内に入ると何十年も蓄積して排泄されることがない永遠の化学物質です
いずれにせよ、米国ではバイデン大統領がPFASの規制強化を前回の大統領選の選挙公約に掲げたことや、マサチューセッツ州などいくつかの州がすでに20ナノグラムという低い規制値を採用していることを踏まえれば、新たな基準値が設けられる事は間違いありません
そうなると日本の50ナノグラムという安全基準は、その根拠の大半を失うことになるんです
水質規制強化に動いているのは欧州連合(EU)も同じで、すでに新たな規制値を決め加盟国に指示しました
俺は沖縄や東京の一部都市だけの話では無いのです
水道水や地下水は様々な化学物質や農薬が溶け込んでいます
それが消費者に分からないように水道基準法や様々な法律が改正されていってます
本当に安全な水が手に入るのでしょうか?
今回の米軍基地の問題は決して他人事では無いのです
本当に自分が飲んでる水を信頼できるのでしょうか?
そんなこと思って今回はブログを書きました
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