アパレル業界「リサイクル服」の不都合の真実とは?
SDGsやサスティナブルと言う言葉の認知度が高まっている今ファッション業界も「エコ」や「リサイクル」を歌った商品が大人気になっています
しかしそこには業界の方しか知らない不都合な真実が存在してるみたいです
株式会社 日向の鳥辺康則です
それは一部のメーカーでは、リサイクル素材になる「クズ」を確保するために不要な糸を増産してると言う話もあります
そもそもアパレル業界の素材メーカーやな生地問屋・商社等ではリサイクル素材の企画や製造が増えているのですがリサイクル素材に明確な企画は存在していないんです
使用済みの綿製品を崩して綿糸の「反毛」が「リサイクルコットン」と明記されている場合もあります
実際は「反毛」と「リサイクルコットン」は全く別物です
「リサイクルコットン」は本来、原綿を綿糸に紡績する際に出るクズ(落ち綿)を拾い集めて、それを再度紡績して綿糸にしたものです
最近よく見かける「再生ポリエステル」(リサイクルポリエステル)もそうなんです
ペットボトルやポリエステル生地からポリエステル繊維に再加工したものをいいます
それと別に「リサイクルナイロン」が存在します
ナイロンの糸を生成する際に出るクズを拾い集めて再度ナイロン糸にして使用をすると言うものです
この2つは似ているためよく誤表示がありますが、ナイロンはポリエステルと同じく石油を原料とした化学合成繊維ですが使い古したナイロン生地や他の石油製品からの再生はできないんです
つまり各メーカーごとにリサイクル定義がバラバラなんです
正直非常にリサイクル糸100%と言う生地は存在しません
つまり製品の質を保つために必ず新品の糸とリサイクル糸を混合して作っているのです
つまり「リサイクル糸5%混」でもリサイクル生地と言えるのです
そして実際には使用済みペットボトルから衣類を作るリサイクルポリエステルなどで使用される生地はとても粗悪だと言うことです
それは、リサイクルするたびに、ポリエステルとしての品質が劣化するものがほとんどなうえ、新品よりも工程が増えるため製造コストがかさんでしまうからです
わざわざ高くて質の悪い物を買いたいと思う人は実際ないと思います
結論から言うとリサイクル素材は高価で品質が悪い上に環境と良いとは限らないのです
多くの消費者がリサイクル素材は環境に良いと受け止めている現状から業界全体が作り出している不都合の真実があります
アパレル業界も多くの「グリーンウォッシュ」問題が相次いでいます
2020年10月には、オーガニック繊維の国際的な認証組織「グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード(GOTS)」が、通常の綿花をオーガニックコットンと偽って売買したとして、インド企業11社の認証を取り消しました
さらに2021年10月には繊維商社の田村駒が、「漁網をリサイクルしている」とうたった生地「GNB」がリサイクル品ではなかったとして、返金や返品の対応をとりました
2007年にも大手有名セレクトショップが「カシミヤ0%」の商品を「カシミヤ70%」と表記して販売したことで問題になったことがあります
製造工程が多いアパレル業界ですべてを把握することは難しいのです
結論から言うと、環境問題を一気に解決できるような技術は繊維・アパレルの分野において確立できていません
綿花は化学肥料や農薬で土壌汚染の原因だと言われていますし、羊毛は羊からのメタンガスの排出が環境負荷を与えると言われています
ポリエステルは洗濯の際に出るマイクロプラスチックが海洋を汚染すると言われています
我々人間が洋服を着ている以上環境に負荷を全くかけてないと言う事はありえないと言うことです
最近注目されている古着もそうです
古着の大半は海外から輸入されます
そして程度の良いものは販売されますがそれ以外は全て廃棄されているのです
結論は今着てる服を大切に扱い長く着ることが大切です
ファッション業界は季節やトレンドなどを打ち出し次から次えと買い替えを提案します
しかしそれが本当に環境問題や持続可能な社会のために必要なのでしょうか?
もちろんファッションは大事であり、身だしなみもとても大切だと思ってます
しかし体は1つなのに何十着や何百着も服を持っている必要があるのでしょうか?
そんなことをひとりで思ってしまってブログに書きました
ファッションを否定してるわけじゃないのですいません
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