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COP28で4年連続で不名誉な「化石賞」を日本は受賞しました

今月12日までドバイで開催されているCOP28です

「COP(コップ)」とは「Conference of the Parties」の略で日本語では「国連気候変動枠組条約の締約国会議」という意味です

株式会社 日向の鳥辺康則です

1992年5月に採択され、1994年3月に発効した国連気候変動枠組条約(地球温暖化による影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約)にもとづき、各国の対策と進捗を確認し気候変動に関わる問題や取り組みについて議論する大切な会議です

その会議の場で日本は4年連続となるとても不名誉な「化石賞」を受賞しました

「化石賞」とは気候変動対策に後ろ向きな国に贈るとても不名誉な賞なんです

詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください⬇︎

・「化石賞」って何? COP28で日本が4回連続受賞・不名誉な理由は

https://eleminist.com/article/2382

12月3日に岸田文雄首相の演説内容に化石賞が送られました

岸田氏は既存施設の廃止に言及せず、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さないアンモニアを燃料に混ぜる技術などをアジアに展開する取り組みを披露したんです

これに対しネットワークは「グリーンウォッシュ(見せかけの環境対応)だ」と指摘した

続いて12月5日に日本国に対して化石賞が送られました

気候変動の影響が世界中で出ていて、一刻も早く脱化石燃料をしないといけない中で日本はそれができていない

脱化石燃料に向けて具体的な行動をしないといけないということで不明誉な賞を受賞したのです

国連のグテーレス事務総長はドバイに参集した各国の首脳に対して次のようなメッセージを発言しています

「化石燃料の削減ではなく廃止を、そして排出削減対策を講じてればよいわけでなく、全ての化石燃料を廃止していかなければならない(WWF意訳)」と強く訴えました

化石燃料ではなく再生可能エネルギーを使用せよと言う世界からのメッセージです

世界では130カ国以上の国々で、2030年までに石炭化石燃料発電を廃止することが合意されてます

そして12月2日にはアメリカが脱石炭世界連盟(PPCA)に加盟することを発表しました

これによってG7でPPCAに加盟していない国は日本だけになりました

日本だけが化石燃料を使っての発電を廃止しないと言う発表しているのです

もちろん減らしていく方向では考えています

岸田首相の今回の演説の中にも「排出削減対策の講じられていない新規の国内石炭火力発電所の建設を終了していきます」とはっきりと明言されています

日本はエネルギー基本計画で2030年度時点で総発電量の19%を石炭火力でまかなう予定で、廃止の期限も工程表も公表していません

なぜなのでしょうか?

世界中が石炭火力発電を廃止すると署名してるのに、日本だけが署名しないんです

これが日本人だけが持っている中庸と言う考えです

世界は石炭火力発電を廃止して、再生エネルギー発電に切り替えれと言う白か黒かを決める決断がなされています

しかし再生エネルギーに切り替えることによって、電力供給が安定しなかったり高額になったりもします

さらに再生エネルギーに使う様々なレアメタルやテクノロジーは中国が利権を持ってるんです

太陽光パネルだって使用期間が終わったら廃棄され、様々な問題が出てきます

風力発電やその他の再生エネルギーも同じなんです

一見再生エネルギーと聞くと良いことをしてるように聞こえますが、数十年後にはそのデメリットもはっきりと未来の子供たちに突きつけられます

そこで日本政府が考えてることが、石炭化石燃料は使うけどもCO2を極力出さない新しいテクノロジーです

日本は二酸化炭素(CO2)の排出を減らすため、火力発電所で水素やアンモニアを化石燃料に混ぜて燃やしたり、CO2を地下に貯留したりする技術の開発に取り組んでいます

これに対して、世界は結局はごまかして石炭化石燃料を使い続けるだけじゃないかとパッシングしてます

しかし今回のCOP28を聞いていて感じるのは、石炭化石燃料発電を止める代わりに、原子力発電を3倍にして再生エネルギー発電も3倍にすると言う方向です

本当にそれで今の問題が解決するのでしょうか?

別の形の地球環境破壊や汚染問題などの深刻な事態が待ち受けてます

だから、世界は「白」か「黒」かどちらかを選べと言う選択肢か考えてないのです

でも日本は昔ながらの中庸と言う考えを持っています

今あるものを最大限に活かしイノベーションで変革させると言うことです

イノベーション(技術革新)でカーボンニュートラル(脱炭素)と経済成長、エネルギーの安定供給をしっかり確保すると言う考えが他の国の人にはわからないのです

白でもなく、黒でもないと言う選択

日本の自動車業界もそうです

世界はこぞってEVに変更しようとします

でも、日本の自動車メーカーは、ハイブリッド的な考えやその先の水素を使ったテクノロジーを考えています

なぜならば、EV自動車も問題だらけだからです

CO2削減と言う観点からは素晴らしいかもしれないけど、その後のバッテリー問題や電力供給の問題なども控えています

過去にそのことに対して書いたブログもあるので、興味ある人は読んでみてください⬇︎

・環境に良い電気自動車ですら問題が全くないわけではないんです

https://117kirei.com/20211106toribeblog/

木を見て森を見ず

そんな言葉が一番適してるのではないでしょうか?

だから今回化石賞を取った事は恥なことかもしれないけど、これから日本が示すテクノロジーを見れば少しずつ考えも変わるかもしれないということです

だから私は肯定もしないし、否定もしません

なぜならばそれが重要と言う考えだからです

日本人以外の方にこんなこと言っても全く伝わらない事は知っています

だからこそ、日本人が持っているDNAがどれほど凄いものかと言うことが感じられるのです

今回はそんなことを思ってブログに書きました

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