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日本の農業を復活させなければ食糧危機は乗り越えられないと思う

食料自給率の低い日本がいつまでも海外からの輸入に頼ってられるとは思っていません

日本の農業を本当に考えなければならないと思っています

株式会社 日向の鳥辺康則です

前回のブログに続き今回もそのようなことを書こうと思ってます

前回のブログを読んでない人はこちらを参考に⬇︎

https://117kirei.com/20230308toribeblog/

まずは「農業をしたい!」と言う人がどんどん減っている現実があります

1965年日本では農業従事者が894万人いました

2021年では130万人まで低下しています

農業従事者の数が6分の1まで減少してるのです

さらに平均年齢も2021年現在67.9歳と高齢化が進んでいます

少子高齢化の推進や地方の過疎化などの原因によって、日本の農地面積は減少する一方なんです

2021年の「農林水産省 耕地及び作付面積統計」によると、日本の農地面積はこの55年の間に大きく減少しています

<農地面積>
・1965年……600.4万ヘクタール(畑:261.4万ヘクタール、水田:339.1万ヘクタール)
・2021年……434.9万ヘクタール(畑:198.3万ヘクタール、水田:236.6万ヘクタール)

その他の国はどうなんでしょうか?

日本の1人当たりの農地と比べるとドイツやイタリアは6倍・イギリスは8倍・フランス13倍・アメリカ35倍・カナダ46倍・オーストラリアに至っては438倍もあららま

そんな現状の中で日本の農業を考える上でまずは「お米」だと思うのです

新潟県出身だからではありませんw

しかしお米も度重なる政府の失策によって日本の農業は後手に回ってきている歴史があります

それがコメを守るために減反政策などさまざまな補助金を出し続けてきたことです

減反政策は日本の農業の近代化を著しく阻んでしまったと私は思っています

コメの価格を守るために政府はありとあらゆる補助金をばらまいて、他の産業であれば独禁法違反となるカルテルを組んで「JA農協」の意思に沿った政策を繰り返してきたんです

その額総額9兆円です

そのお金をばらまいてきたのです

いざと言う時に食料自給率が高いのが「イモ」と「米」なのにそれらを手放してしまったのです

終戦時はコメの1人1日あたりの配給米は2合3勺でした

1億2500万人に2合3勺を配るとすれば1400万~1500万トン(15歳未満は半分と仮定)が必要になります

しかし減反政策によって今の生産量700万トンでは、国民の半分以上が餓死する計算になってしまうのです

さらに今お米農家さんを襲う驚愕の現実帰ります

米価の下落・燃料費や肥料代といったコスト高・日本人全体のコメ離れなどの要素が重なり、2023年はコメ作りをやめる農家が急増しそうなのです

もちろん高齢化が原因と言うこともあります

米価下落と肥料高騰によって5ヘクタール以下の水田作経営(個人)は赤字なんです

ちなみに日本の農家の9割は5ヘクタール以下です

ではどれぐらい米の価格が下がっているか?

米価ですが2020年を100とすると21年11月は77.6でした

22年はやや持ち直して84.4になりましたがまだ20年比15%減です

一方で肥料・農機具・農薬・光熱費・建設資材などのコストは21年は109.8になり22年は120.9なんです

なかでも肥料はすさまじく21年は106.6だったのが、22年は150.4です

さらに23年は原料費の高止まりに加えて22年秋からの円安や海運運賃の高騰が重なり前年比7割アップとみられています

なぜそんなに肥料が高騰してるのか?

肥料の原料は尿素・リン安・カリだがそのうち尿素とリン安は中国が最大の生産国です

その中国が自国の生産に必要な肥料を確保するために「法定検査」を実施し実質的な輸出制限をかけているのです

カリについてはロシアとベラルーシが生産国で、ロシアへの経済制裁から輸出がストップしてます

光熱費やさまざまな肥料代が爆発的に高くなっていくのに、お米の価格は下がっていく

まとめるとこんな感じです

国内の米の価格はどんどん下がっており2022年はコロナ禍の消費減も加わって1俵60kg=9000円まで下がった

生産コストは1俵当たり平均1万5000円かかるため作るほどに赤字になる

そんな現実の中で政府が取った対応は、支援や補填ではなく「余っているから米はこれ以上作る必要はない」と苦境に立つ農家を切り捨てるものだったのです

これはお米だけの話ではありませしん

同様の危機は酪農家にも起きています

2020~2021年にかけてコロナ禍による一斉休校に伴う給食需要や外食産業・観光地の土産菓子などの需要が蒸発したことによって深刻な「牛乳余り」が発生しました

しかしこのときも政府は「余っている牛を殺せ。殺せば1頭当たり15万円払う」という政策を打ち出したのです

だが乳牛は種付けから搾乳できるまで最低3年はかかります

近いうちに乳製品が足りなくなったとしても牛は淘汰されていてまた大騒ぎになることが目に見えています

本当にこれ以上農家さんや生産者が減っていったらさらに食料自給率は低下するのです

日本は農業予算を削り、防衛費を評価すると言う方針で動きます

でも私は日本各地で頑張っている農家を国を挙げて支えることこそ今一番大切なことだと思ってます

このことに対して岸田政権は全く対応しようとしません

いまだに「検討」を繰り返しているだけなのです

本当に、これで日本の農業の未来は明るくなるのでしょうか?

そんなことを真剣に思ったので今回ブログに書きました

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