「生物多様性の喪失」が世界で認識されるようになってきています
この地球上で我々人間は多くの動植物と共に生きています
それらの動植物の働きによって生かされているのも事実です
株式会社 日向の鳥辺康則です
人間はどこまでいっても自然の一部である
しかしそれを忘れた人間は自分さえよければいいと言うエゴの世界で自然を破壊し続けました
その結果多くの動植物が、地球上から酒を消したのです
過去に書いたブログもあるので興味ある方は読んでください⬇︎
https://117kirei.com/20230103toribeblog/
https://117kirei.com/20221021toribeblog/
多くの動植物が地球上からいなくなるとどうなるのか?
自然界の調和が壊されて、結果的には人類を滅亡する方向へ行くのです
今世界では気候変動とともに最も最重要だと言われるのが生物多様性の保護です
もしそうしなければ人類は「第6の絶滅期」に間違いなく突入するということがわかったからです
ようやくここにきて「生物多様性の喪失・生態系の崩壊を食い止めて回復させる」ことの重要性が、世界の金融・ビジネス界に浸透してきています
何年も前からそのことを発信してるのですが、遅すぎるくらいです
世界では「ネイチャーポジティブ」という言葉も流行りだしてます
気候変動の分野で使われる「カーボン・ニュートラル(二酸化炭素の排出量と自然による、あるいは炭素を貯留するなどの方法による吸収量が事実上等しくなる状態を表す)と同じように、生物多様性の喪失・生態系の劣化が止まり回復に向かう状態を表す言葉です
ようやく重要性に世界が気づいたと言うことです
今回のG7気候・エネルギー・環境大臣会合でも「ネイチャーポジティブ経済連盟」を設立することで合意し活動目的や内容が共同宣言の付属文書に盛り込まれました
そのベースになったのが各国政府は2022年末に豊かな生態系を支える「生物多様性」の損失を止め、回復に向かわせるとの国際枠組みに合意したのです
これを受けて日本は2023年3月末に新たな生物多様性国家戦略を閣議決定しています
世界的な方向性が決まったのは大きな出来事で、ビジネス界では企業の事業活動が与える生物多様性への負荷を減らそうという動きが加速しています
つまり自然を破壊せずに、守りながら回復する方向で経済社会が動いていると言うことです
私たちの生活と経済社会は自然破壊をし続けたのです
例えば日用品で使うモノの多くはパーム油を原材料とします
食品や石けんなどに用いるパームオイルを生産するためにアブラヤシが多く植えられオランウータンなどの住む森が破壊されてます
またヨーロッパウナギが絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関するワシントン条約の付属書に掲されウナギの国内供給量が大幅に減ったりするなど、生物多様性に負荷を与える経済活動のあり方が問われることが多くなっています
日本では日常的に使われる味噌や醤油の原材料は大豆です
90%以上の大豆は海外から輸入されてますが、それらも環境破壊によって栽培されているものなのです
私たちの生活にも密接に関係してるのです
EUでは2022年から段階的にEU域内の金融商品や企業を対象に気候変動や生物多様性など6つの環境目標に照らした情報の開示が義務化されています
つまり企業に対して気候変動や生物多様性に配慮しているのかどうかを尋ねると言うことです
EUはこの4~5年で人々が生物多様性の喪失や自然生態系の崩壊について地球規模のリスクと受け止めるようになっています
きっかけは自然の驚異(熱波、氷河湖決壊、水災害など)です
更に農業政策の変更により人々が生物多様性の重要性に気づいたということがあります
自然環境の回復に貢献した農家を支援する施策が行われるようになったが、それにより豊かな自然や花々があふれる景色を楽しめるようになったのです
一つ付け加えると10年ほど前からミツバチの生息数が減っていることに懸念が高まったことも要因にあります
受粉媒介者であるミツバチがいなくなると、果物や野菜もなくなるということは子供でも知っているのです
世界の枠組みで自然を保護する国際上のルールが厳しくなっていきます
具体的な行動目標として、2030年までに陸域と海域の少なくとも30%を保全・管理することが決まっています
つまり環境破壊を止めて自然界を回復させようと思ったら、人間が関与できない法律保護区を作ろうとしてるのです
人間さえなければ自然界は回復していきます
残念ながらそれは事実なんです
世界や経済界はようやく生物多様性の重要性に気づき改善しようと動いています
遅い位ですが手遅れになる前で良かったと思う気持ちもあります
そんなことを思ってブログに書きました
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