人間の「欲」にも善し悪しってあるのでしょうか?
欲望とは欲しがる心です
お金が欲しい・物が欲しい、・美味しいものが食べたい・好きなことがやりたい・彼氏が欲しい・彼女が欲しい・愛されたい・理解されたい、・認められたい・他人に勝ちたい・・・と限りなく求め続ける心です
株式会社 日向の鳥辺康則です
仏教では「貪欲」といわれ、108の煩悩の中で最も恐ろしい三毒の一つと言われています
ちなみに仏教で言う「三毒」とは?
「貪欲(どんよく)」「瞋恚(しんに)」「愚痴(ぐち)」
略して「貪(とん)」「瞋(じん)」「痴(ち)」といって、これを三毒とよんでいます
「貪欲」とは、むさぼりの心であり自分だけがうまいことをしようとする強欲な心である
「瞋恚(しんに)」とは、いかりの心である
「愚痴(ぐち)」である
自分の望みがかなえられない、となると愚かな喧嘩をはじめる
それに負けると、こんどは愚痴を言う
人間は誰でも貪瞋痴という三毒の心を持っていると言うものである
そして釈迦はこのようなことを言っています
「貪欲の心が永久になくなり、瞋恚の心も永久になくなり、愚痴の心も永久になくなり、百八つの煩悩のすべてが永久になくなってしまったら、そこは涅槃(ねはん)という悟りの世界である」
それぐらいこの3つは、人間にとって業になっているのです
そんな聞くと「欲」は悪いもので、無欲こそ悟りの境地であると思ってしまいます
まさにそうなのかもしれませんが、本当に「欲」は悪いものなんでしょうか?
私は良い欲と悪い欲があるように感じます
仏教で言ってる欲とは、自己中心的なものです
自分さえよければいい・自分さえ儲かれば良い・自分さえ幸せになればいい・自分の思い通りの人生を歩めば良い・自分が・・・・
これとは、正反対に環境問題のことや世界の平和・周りの幸せを考える欲もあるのです
また、そこまで大きな欲でなくても「幸せにしたい」「大切にしたい」と誰かに幸せを分けてあげる気持ちをともなう利他的な欲もあると思っています
当然、悟りの境地に入ればそれすらなくなるでしょうが現状の社会においては簡単なことではないです
本当に心のそこから他人の幸せや調和を求める「欲」って私はあって良いと思います
逆に自己中心的な欲は泥沼になります
他人よりも自分優先な我欲こそ怖いものはないのです
私たちは、自分の利害には敏感ですが他人のことには鈍感なんです
なぜそんなに怖いのか?
自己中心的な欲にゴールはありません
もっともっとと満足して足るを知るということがないのです
そしていちど始まった自己中心的な力はなくなることがないのです
求めていたものが手に入れば別のものを求めます
どんどんエスカレートしてパワーアップしていきます
その結果で泥沼になるのです
私はそんなふうに思います
私にも欲があります
自己中心的な欲が全くないわけではありません
そんな時大切なのが足るを知ると言うことです
「足るを知る」と言うことです
今までは10の物質で10の豊かさを得ていた時代から、5の物質で10の豊かさを得る時代に変わってきていると言われてます
その足りない5は、心で満たすと言うことです
どんなにお金や物を得ても心は満足しません
心を満足させるためには、心を学ばなければならないのです
そんな風なことを日々学びながら実践しています
最後まで読んで下さってありがとうございます
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