「足るを知る」と言う生き方が現代には必要かもしれない
「足るを知る」とは、古代中国の思想家「老子」の言葉です
「足るを知る者は富む」つまり「何事に対しても“満足する”という意識を持つことで、精神的に豊かになり幸せな気持ちで生きていける」ということを表しています
株式会社 日向の鳥辺康則です
「地球温暖化」「異常気象」「環境破壊」これらの原因は間違いなく人間です
人間の利己的な欲がもたらした結果なのです
もっと豊かにもっと便利にと言う意欲が自然破壊を招いたと思っています
もっと欲しい・もっと豊かになりたいというエゴが前面に押し出され、ついに地球環境をも脅かすほどの状況に陥ってしまったわけです
食物連鎖から抜け出し他の生物との共存という謙虚さを失った人類です
ライオンも満腹のときは獲物をとりません
それは本能であり、同時に創造主が与えた「足るを知る」という生き方をしているからです
生きるためではなく、己の欲求のために他の生き物を殺すのは人間だけだという説もあります
今この瞬間に身の回りにあるヒト・モノ・カネ・情報・環境などがすべてが不足なく満ち足りています
その全てに満足し、感謝すれば自ずと道が拓け心が更に豊かになる
しかし、人間はもっともっとと言う欲が出てくる
満ち足りているのに、それ以上に求めていく
その結果、大切なものを失っているように感じるのです
よく例え話でコップの水が例えられる
半分の水が入ったコップを見て「もう半分しかない……」と悲嘆に暮れるか、「まだ半分ある!」と嬉しく思うか?
同じ事象でも意識の持ち方を変えるだけで「心のありかた」は全く変わってくる
日本人はとくに他人と自分を比べて落ち込んだり、努力が報われないと悲しくなったり、嫉妬心をもてあましたりなどネガティブな感情で心を乱されることは多いと思ってます
でもそれが全てを決めつけているのは自分自身です
「意識の持ち方」を少し変えるだけで喜びや幸福感、安らぎに満たされた人生をおくることができると思います
ヨーロッパに行った時にそれを感じたからです
来年パリオリンピックが開催されることもあって、フランスが注目されることがあります
フランスに行ってびっくりすることって結構いっぱいありました
特に精神面での違いが大きかったのです
パリ歩いているとみんなニコニコして歩いています
眉間にしわを寄せたり、不平不満を言いながら歩いてる人はまず見たことありません
決してすべての人が経済的に豊かだとは思えないのですが何が違うのでしょうか?
その違いの一つが「足るを知る」ということです
フランス人の多くは「買えないモノを欲しがらない」のです
買いたいんだけど、買えないから我慢するとはちょっと違うみたいです
買えないと思わないで、手にとったモノをもう一度ながめてやっぱり買わないことにする
気に入ったけれども買わないのは、プライス・カードにある値段が不本意なほど高いから
お金がなかったらないで、ないのだから仕方がないと諦める
フランスに女性誌に載っているシャネルのバッグを買うために、せっせと積立貯金をする女性はいない
彼女たちは自分の給料では、シャネルのバッグになんてとうてい手が出ないと諦める
なぜならば、頑張って働いてシャネルのバックを買うとそれで終わりじゃないことを知っている
バッグだけシャネルでも、それにふさわしい洋服がない・靴がないと・・・
次から次えと求め始める
諦めるとはマイナスの要素で日本では使われますが、フランスでは「足るを知る」と言う意味で使われます
フランス人は持ってる洋服の数もものすごく少ないです
びっくりするぐらい少ないのですが、おしゃれでコーディネートが得意です
友達の家に行くと、洋食器の少なさにもびっくりします
そんなにいっぱい食器があっても仕方ないでしょって言われてしまいます
休日の使い方もとてもシンプルです
日本は休日になるとどこかに出かけようとしますが、フランスでは休日は家でゆっくり過ごすものと言う習慣があります
休む日だからと言われました
年齢に対してのコンプレックスもとても少ないです
「女性とワインは一緒」 と言われるように、年数を重ねるほど味わいが増すと考えられています
だから無理してアンチエイジングをしようとしません
日本みたいに若さこそが美の頂点だ!みたいな考え方は少ないです
若さは美の要素のひとつかもしれませんが、絶対ではありません
自然に逆らうのではなく、自然を受け入れてその中で幸せを感じてるように思います
自然とは自分の置かれている立場や今の生活環境です
その中でできる精一杯の楽しみをしている感じです
それ以上の欲を出したり、求めたりはしないと言うことです
これはフランスだけではなく、多くの国で感じることです
とっても大切なことがたくさんあるような気がします
今回そんなこと思ったのでブログに書きました
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