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ブレードランナーの世界観が好き!

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団長こと鳥辺康則です。

昨日から公開が始まった映画「ブレードランナー2049」は大変な話題を呼び、私の周りでは熱狂的なブレランファンも多く楽しく観覧したことと思います。

私はあえて昨日深夜、35年前に劇場公開された「ブレードランナー」をファイナルカットバージョンで観ました。

今見ても全く古さはなくSF映画の金字塔といっても過言ではないと思います。

ご存知のようにブレードランナーは様々なバージョンがあります。
・リサーチ試写版(ワークプリント)
・初期劇場公開版(オリジナル劇場公開版、US劇場公開版)
・インターナショナルバージョン(インターナショナル劇場公開版、完全版)
・ディレクターズカット(最終版)
・ ファイナルカット
です。

正直劇場公開事は「E. T.」の影に隠れ興行的にもパッとせず、評価されていませんでしたが、月日が経つにつれ圧倒的なカルトファンもできるくらい浸透したのです。

当時は「スター・ウォーズ」「スタートレック」などの宇宙を舞台にしたSF超大作が大ヒットしてる最中で、なぜ監督のリドリースコットは廃墟化した近未来のダークSFをチョイスしたのか?

原作はご存知の通りフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ですが、映画の最中に出てくる独特の世界観を作り出したのはまさにスコットマジック。

日本の歌舞伎町をイメージした 未来感は、フランスのコミック「スクリーミング・メタル」からもインスパイアされています。
リドリースコットは日本に訪れた際のきらびやかな夜の新宿・歌舞伎町のイメージが忘れられず、後に大阪ロケを決行した「ブラックレイン」も某所ロケ地を歌舞伎町と指定していた位です。

なぜここまでブレードランナーはカルト的なファンを増やし絶賛されたのでしょうか?

私が好きな理由は、ブレードランナーの中で描かれているある種人間の最も大切である「生きる」と言うテーマの真理に尽きると思います。

悪役として描かれた「ロイ・バッティ」は悪の化身なのでしょうか?

彼がしたかった事は、人を殺すことでもなく、破壊することでもありません。ただただ「生きたい」と願っていただけなのです。

劇中のレプリカは作られる時に「人間よりも人間らしく」と言うモットーで創られています。

誰にでも訪れる「死」と言うテーマに対して深いメッセージが込められているのです。

人間らしさとは何なんだろうか?人間の根本的な欲望とは?なぜロイは、最後にデッカードを助けたのだろうか?

デッカードがロイに助けられた時に言った言葉は、
「彼が欲しかったのは俺たちが知りたいのと同じ答えだ。俺はどこから来たのか?俺はどこへ行くのか?何年生きることができるのか?俺は一緒に座ってあいつが死んでいくのを見ることしかできなかった。」

レプリカントは人間と同じだと言うことを最後に悟るのです。

「なんであいつが俺を救ったのかわからない。もしかしたら最後の瞬間あいつはこれまで以上に人生を愛したのかもな。彼のだけではない。皆の、俺の人生を」

人間よりも人間らしく作られたレプリカントは、最後の瞬間本当にわずかな時間でも生きていたことを愛し静かに目を閉じたのだと思います。

すべてセリフや心の中に哲学が込められています。

ロイの言葉の中で「恐れながら生きてくって大変だろ?それが奴隷だ」といえフレーズがあります。

死の恐怖、未来への恐怖、変化への恐れ、すべてとらわれてそれは自分らしい生き方ではない!

私はこのセリフが強烈に残っています。

そんなブレードランナーの哲学が私は大好きで、何十回も見ています。

その辺の経営の本を読むよりもよっぽどブレードランナーを見た方が学びになると私は思います。

「ブレードランナー2049」には触れませんでしたが、今一度第1作目となる「ブレードランナー」を鑑賞してはいかがでしょうか。

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