ブログ

生物多様性の喪失は気候変動以上に危機的な状態にある現実があります

国連生物多様性条約の締約国会議(COP15)第2部が2022年12月7日(日本時間8日)にカナダ・モントリオールで開幕しました

COP15では、“生物多様性版のパリ協定”ともいえる世界の新目標「ポスト2020枠組み」が採択されたのです

株式会社 日向の鳥辺康則です

これはとても重要な国際会議にもかかわらず、メディアではあまり取り上げられませんでした

世界は生物多様性の喪失よりも気候危機の方が関心が高いのでしょうか?

この会議により2030年までにに生物多様性の損失を逆転させ回復させる内容が盛り込まれたのです

温室効果ガスの排出量と気候変動に世界の注目が集まる中、人類と地球の間近に迫りつつあるもう一つの危機があることを日本人はあまり知りません

それが生物多様性の喪失です

日本人に調査したところ、1.9%の人しか認識がなかったと言うことです

では、いったい生物多様性の喪失が人類にどんな影響を与えたのか?詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください⬇︎

https://www.toshibatec.co.jp/products/office/loopsspecial/blog/20220401-83.html

気候変動や森林破壊、環境汚染などにより、絶滅の危機に瀕している野生生物は増え続ける一方です

世界自然保護基金(WWF)は、世界中の哺乳類・鳥類・両生類・昆虫類・魚類の野生での個体数が、過去50年間で平均69%減少し危機的段階にあると最新の報告書で警笛を鳴らしています

このことに対して過去に書いたブログもあるので、興味ある方は読んでみて下さい

この50年間で地球の野生生物個体数が70%近く消失した現実があります⬇︎

https://117kirei.com/20221021toribeblog/

世界が危機感を持っている「生物多様性」での規制は大切である⬇︎

https://117kirei.com/20210614toribeblog/

自然界や動物との共存共生が大切だと思っています⬇︎

https://117kirei.com/20210120toribeblog/

想像以上に、生物多様性の喪失に対してブログ書いてることがわかりました

でも全然伝わってないんですよね

南北に長く起伏に富んだ地形を有し、気候の幅が広い日本列島は、地球規模で見ても生き物や生態系の種類が豊かな地です

しかし同時に、日本はその豊かな生物多様性が破壊の危機に瀕している地域として、世界36の「生物多様性ホットスポット」に特定されています

そのことを知ってる人はほぼいません

地球上で人が安全に生きるために重要な9つの領域の状況を示した「プラネタリー・バウンダリー」を見ると、生物多様性の喪失にあたる「絶滅の速度」は「気候変動」よりも危機的です

すでに人間が安全に生存できる境界を越えるレベルに達しているといわれています

プラネタリー・バウンダリー(右):オレンジは「不安定な領域を超えてしまっている(高リスク)」、黄色は「不安定な領域(リスク増大)」、緑は「地球の限界の領域内(安全)」を示します

大量絶滅の際には、短期間に生物多様性の大部分が失われると言うことが過去の歴史でわかっています

この50年の間に、多くの哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類が、人類による狩猟や生息地の破壊によって絶滅しました

欧州委員会の科学者であるヘルシンキ大学のジョバンニ・ストローナ博士とフリンダース大学のコリー・ブラッドショー教授は、欧州で最も強力なスーパーコンピュータの1つを使用してシュミレーションしたら驚く結果が出てたと言うことです

それは地球の多様性の将来について厳しい予測を示し、世界が6回目の大量絶滅に向かっていることを疑う余地なく示したんです

2019年に発表された国連の総括報告書によれば、両生類は調査対象種の40%が危機に瀕しており、次いで植物が34%、サンゴが33%、サメやエイなどの軟骨魚類が31%、昆虫などの無脊椎動物が27%、哺乳類25%、鳥類14%が危機に瀕しているという結果になっています

しかし、4年経った今ではそれ以上の損失が世界で報告されています

ここで本当に真剣に考えて食い止めなければ、取り返しのつかない事態になります

生物多様性の喪失が、人間社会にどんな影響与えるか?

知りたい方は上記にも示したのですが、もう一度こちらの記事を読んでみて下さい⬇︎

https://www.toshibatec.co.jp/products/office/loopsspecial/blog/20220401-83.html

世界からミツバチがいなくなったら何が起こるのでしょうか?

世界からサンゴがいなくなったら何が起こるのでしょうか?

過去30年間、ヒトに発生した新しい病気の約60〜70%は動物由来であったことを考えると、ただでさえもウィルス感染や伝染病が増えることが想定されています

人間は他の動植物と共存共生の中で地球で生きていることを知らなければいけません

本当にそのことを再度認識をして、日々の生活の中で活動しなければ取り返しのつかないことになるのです

そんなことを強く思って今回はブログを書きました

  • Comment ( 0 )

  • Trackbacks are closed.

  1. No comments yet.

You must be logged in to post a comment.

Related posts

最近の記事

おすすめの記事

おすすめ商品

  • There is no registered post.

キャンペーン情報