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2022年世界の海の海水温が観測史上最も高い温度だったことがわかりました

2019年以降、海水温は4年連続で過去最高を更新しています

海水温が高くなるとどんな問題が出るのでしょうか?

株式会社 日向の鳥辺康則です

実は海洋温暖化と気象災害とは密接な関係があるのです

海水温が高くなるということは地球全体の気候や異常気象・海の健康度に大きな影響を与えると言うことなんです

海水温が上昇すれば、ハリケーンや台風・低気圧などにさらなるエネルギーと水分補給がされて巨大になるのです

今米国のカルフォルニアで起こっている水難もこれに関係しています

年末から3週間ずっと異常気象が続いており、太平洋岸に「大気の川」が次々に押し寄せ、地域によっては降水量は平年の4倍から6倍に達しています

集中豪雨による死者は少なくとも19人、10万人近くに避難命令が出ました

停電は数十万世帯におよび、その後も数日にわたって数万世帯が電気のない生活を送りました

アメリカ国立大気圏研究センター(NCAR)の気候科学者で論文の著者のひとりであるKevin Trenberth氏は次のように話します

カリフォルニアの嵐は、海洋温暖化の影響だと私は考えます。このような豪雨は、海の異常な熱さが直接的な原因なんです。

カリフォルニアだけじゃありません

昨年だけを見ても、ケンタッキー州の集中豪雨

フロリダ州を直撃したハリケーン「イアン」

パキスタンを襲った洪水など世界中で気候変動、特に海洋温暖化が影響したと思われる気象災害が相次ぎました

実際、海水温が高まると嵐やハリケーンが大型化になるだけでは無いのです

海洋温暖化によって海面上昇が加速し、海水の塩分や栄養バランスが変化すると、適応できない生物は絶滅への道をたどると研究チームは指摘します

ではなぜ海水温は上昇し続けているのでしょうか?

本来、地球に入ってくるエネルギーと放出されるエネルギーはバランスが取れていました

しかし、このバランスが崩れることによって人為的な温室効果ガスが放出されるはずのエネルギーを閉じ込めてしまいま

つまり地球に残るエネルギーの方が大きくなることでバランスが崩れ、余分な熱(余剰熱)が発生します

この余剰熱の約90%が海に蓄積されることが過去の研究で明らかになっています

海が熱を取り込んでくれていなかったら気温はいったい何度上昇していたんだろう〜って位に地上の温暖化を和らげてくれる役目をしています

また海洋循環のパターンが気温上昇とともに変化していることも確認されました

海洋温暖化によって表層の海水が沈みにくくなると、上層部と下層部の海水がうまく混ざりあわなくなります

そうなると、深海に重要な栄養分と酸素が届かなくなります

また、海水は温度が上昇するほど栄養素や酸素を蓄える能力が低下するため、上層部でも栄養と酸素が不足します

海洋生物は、栄養素と酸素の欠乏という脅威に直面していることになります

世界中すべての海域が同じペースで温暖化しているわけではありません

北太平洋・北大西洋・地中海・南極海の四海域では2022年に過去最高の海水温を記録するなど、海洋温暖化が急速に進んでいます

日本海や太平洋がまだ影響受けてないと安心するのは早いんです

国連のIPCCによると人類が気候変動による最悪の事態を避けるために必要かつ大胆な気候変動対策を講じたとしても、今後75年間にわたって海洋温暖化が続く可能性が高いとしています

一体どれぐらい海水温は上昇して気象災害が巨大化するのでしょうか?

本当に我々にできる事は無いのでしょうか?

たくさんあると思っています

環境問題で大切な事は、関心を持つことと声を出すことです

世界中全ての人がこのことに関心を持ち、声を出して行動することにより必ず変わると思っています

そんなことを今回のニュースから感じたのでブログに書きました

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