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「ゲノムテクノロジー」分野が加速して広がっていく現実があります

遺伝子を操るゲノムテクノロジーは、食糧問題はもちろんのこと疾病治療への応用などに期待がかかる技術である事は間違いないです

しかしその一方で、「遺伝子ドーピング」「デザイナーズベイビー」「ポストライフ」などの懸念が拡大してることもまた事実なのです

株式会社 日向の鳥辺康則です

人類がCRISPRという遺伝子編集技術を手にしたことで、比較的簡単に遺伝子操作やゲノム編集が可能な時代になりました

それによって未来の食糧危機や病気などの治療に大きな期待が集まっています

日本でもゲノム編集された食品がスーパーに並んでいることを知らない人もまだいます

過去に書いたブログもあるのでよかったら読んでみて下さい⬇︎

・いよいよ日本国内で「ゲノム編集食品」が物流で流れるようになります

https://117kirei.com/20211015toribeblog/

どんなに餌を食べても満腹中枢に信号が届かないゲノム編集された真鯛などは、短時間で大きく成長するので生産者としてはとても便利な技術といえます

またストレス緩和や血圧の上昇を抑える成分として知られるγ (ガンマ) -アミノ酪酸 (GABA) を多く含むトマトなども誕生して話題を集めています

しかし考えれば考えるほど、自然界からかけ離れていっていることに私は危惧しています

そして最近これらの技術が世界で急加速しているのです

そこで出てきている懸念材料もたくさんあります

ゲノム編集技術が発展すれば、病気の治療だけではなく人の「能力」の拡張も可能になるということで懸念されてるのが「遺伝子ドーピング」

遺伝子ドーピングとは、ゲノムテクノロジーによって人体の遺伝子を直接編集することにより遺伝子の発現を調節し運動能力を高めるものです

検出が難しい上に、これまでのドーピングと比較しても高い効果を発揮することが期待されていてとっても注目を浴びています

本当に怖くなりますね

そしていよいよゲノム編集技術によって親が望む容姿や能力を備えた「デザイナーベビー」が量産されるリスクが急激に上がっているのです

遺伝子編集された人間を誕生させることは理論的に可能です

実際に2018年11月中国の南方科技大学のゲノム編集研究者・賀建奎によって世界初のゲノム編集ベビーが誕生しました

このニュースは世界中に衝撃を与えました

結果としては違法行為と言うことで罰されまささたが、技術的にいとも簡単に作れると言うことを証明したのです

やっぱりこの分野で特に怖いのが中国です

ゲノムテクノロジーの発展に特に力を注いでいる中国は、ゲノム編集関連特許数でそれまでリードしていた米国を2016年に逆転し急速に世界の最前線となり始めています

2015年ゲノム編集で意図的に小型化した「マイクロブタ」を中国企業が作り出したことが発表されました

2017年には世界初のゲノム編集技術によるクローン犬が中国で誕生したことが報じられました

さらに新型コロナワクチンや治療薬の研究開発を目的に、中国のバイオ企業はゲノム編集によるマウスを世界中に販売した事実があります

本来はマウスが新型コロナウイルスに感染することはないが、人間の遺伝子の一部を組み込むことでマウスも感染するように改造したものです

そしてついに自然界の生態系にまでゲノムテクノロジーが使われ始めているのです

「ターゲット・マラリア」というプロジェクトです

遺伝子操作した蚊を大量に放出し、自然に生息している蚊が交尾すると、死んでしまうと言う大量殺人的なテクノロジーの技術

繁殖とともに特定の遺伝子を拡散させる技術「遺伝子ドライブ」を使っています

ゲノム編集された生物が自然界に放出されたとき、遺伝子操作されていない野生生物や自然にどのような影響を及ぼすかは未知数です

ゲノム編集された生物が万が一放出された場合に自然界の動植物と餌や生息場所をめぐって競合したり、他の動物を捕食することで生態系に負の影響を与える可能性があります

さらにゲノム編集された生物たちが自然界のそれと交雑し、天然の生物とはかけ離れた性質を持つ〝ポストライフ〞の世界に置き換わると今の生態系を根底から壊し人間が生きていく上で不適格な生態系ネットワークが形成されてしまうリスクもあります

とうとう神の領域を超えて人間はどこまで暴走するのか?

最終的にはどんな素晴らしい技術も人間の利己的な欲や企業の利権が絡むと、とんでもない化け物に変わると言うことを、過去何回も繰り返しているのが人間です

どんなに規制をかけたり法的整備をしたとしても、人間の欲はエンドレスなので、必ず取り返しのつかないことをしてしまう可能性が大きいのです

私は少なからずそのように思って懸念しています

人間は自然からかけ離れれば、かけ離れるほどおかしくなると思っています

どこまでいっても自然の一部だと言うことを忘れずに自然界と共に調和する生き方を学ばなければいけません

そんなことを今回強く感じたので少しブログに書きました

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