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車のタイヤがマイクロプラスチックの汚染源になってる現実がある

結構びっくりするニュースが飛び込んできました

それは日頃、我々が使ってる車のタイヤがマイクロプラスチックの排出源になってる可能性があると言うことです

株式会社 日向の鳥辺康則です

過去にも様々なところがマイクロプラスチックの排出源になってることをブログに書きました

合成繊維の服を洗濯するだけで大量のマイクロプラスチックが火星に流れること

プラスチックのまな板を使うだけで大量のマイクロプラスチックが食材とともに体内に取り込んでしまうこと

プラスチック容器を電子レンジでチンするだけでマイクロプラスチックが食材に混入すること

そして今回は・・・

カリフォルニア大学バークレー校などの研究チームの発表によると車のタイヤがマイクロプラスチックの排水源になっていると言うことです

更に驚いた事は、海洋マイクロプラスチックの約78%は合成タイヤゴム由来であると言う報告書を出した研究チームもあるくらいです

いくらなんでも約78%がタイヤからと言うのは行き過ぎた研究だと思いますけど発表されています

具体的にはタイヤの製造過程で使用される添加物「6PPD」がマイクロプラスチックとして大量に流れ出ていると言うことです

この6PPDはタイヤの製造過程で亀裂や劣化を抑えるために使用される老化防止剤です

研究チームによると6PPD自体はそれほど毒性を持たないものらしいです

しかし大気中のオゾンにさらされると「6PPD-quinone」という物質に変化するとのことです

そして6PPD-quinoneが水に溶けると非常に強い毒性が発生し大量に川の生物や海の生物に影響与えてしまうということらしいのです

合成タイヤゴムから放出されたマイクロプラスチックの有毒な粒子を取り込んでしまった海洋生物は、行動が変化したり成長に異常をきたしたりする可能性があることを指摘されてます

イギリスの自動車研究機関は「自動車1台が1km走行するごとに合計1兆個の超微細なマイクロプラスチック粒子を放出しています」と報告してます

またこれらの超微細粒子のサイズは100ナノメートル以下であるため、肺を通過して直接血液中に入る可能性があることが指摘されています

またイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンは「タイヤの摩耗に伴って放出されたマイクロプラスチック粒子が心臓病や肺の病気・発達障害・生殖障害・がんなどのさまざまな健康被害を起こす可能性があると発表してるのです

特にEV車は大量のマイクロプラスチックをタイヤから発生させています

電気自動車は従来のガソリン車に比べて重量やトルクが高いため、ガソリン車よりも約20%多くマイクロプラスチック粒子を放出することがわかっています

もちろんこの問題に対して動き始めている国もあります

EUでは2022年11月に新たな排ガス規制「EURO7」を策定しました

Euro 7ではブレーキやタイヤの摩耗に伴って放出されるマイクロプラスチックの排出が規制されています

カリフォルニア州の環境規制当局は、今後大気中に放出される6PPD-quinoneを削減するためにタイヤメーカーに対して2024年までに6PPDの代替物質を見つけるよう要求しています

そんな中で相変わらずのんびりしてるのが日本です

このような事実すらメディアで報道される事は無いし日本の自動車産業にとってマイナスになるようなことを発表しません

いち早く環境汚染しないタイヤの開発を望みます

そんなことを強く思ってブログを書きました

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