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「レジ袋有料化」は環境省のパフォーマンスなのか?

2020年7月からレジ袋が日本でも有料化になりました

それに対して賛成派の方々の意見と、批判派の方々の意見を多くSNSで見ることがあります

株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)

実はレジ袋有料化は、2000年代から長く議論されてきました

二酸化炭素の排出量削減のために、有料化すればレジ袋の使用量が減るだろうと言う論理です

しかし、レジ袋を有料化したところで二酸化炭素の排出量は変わらない!などの反対意見も根強く議論は進展しなかったのです

なぜならば環境省が発表したデータによると、レジ袋の割合はプラスチックゴミのうち0.3%でしかないのです

これがゼロになったところで抜本的な解決にならないと言う論理です

長い間利害関係の中この議論がされました

そしてとうとう2020年7月に実行に移ったのです

その背景には2019年6月に大阪で開催された世界首脳会合(G20)が影響しています

日本は、「2050年までに海洋プラスチックゴミによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す」と合意したのです

EU諸国や環境保護団体からは次のようなことが言われました

「2050年では遅すぎる」

「他の海洋プラスチック憲章に比べて具体性に等しい」

「日本はアジアのリーダーとしてもっと積極的に関与すべきである」

かなり批判的な意見が多かったです

これをベースに強い圧力をかけられた日本はようやくレジ袋有料化に踏みきるしかなかったのです

お題目として環境省は「海洋プラスチック問題の対策」を主な目的としてレジ袋有料化をかけています

実は環境省が隠してますが過去に広島での実例があるのです

かつて広島市ではプラスチック製のレジ袋の削減に積極的に取り組んでいました

レジ袋を有料化し、プラスチックゴミが減る結果は出たのです

しかしそこで問題が発生しました

あまりにも生ごみの比率が高くなりすぎ、水分量が多くなったことで逆にゴミの焼却処分が困難になったのです

そして焼却炉にわざわざ燃えやすいプラスチックゴミを出すと言う本末転倒のことになったのです

プラスチック削減のためにレジ袋有料化したのに、焼却炉ではプラスチックがないと高温に燃えないのでわざわざ足したと言うことです

その後広島市は方向転換をし、レジ袋を削減、分別せず燃えるゴミとして扱う方が合理的だと判断したのです

あらら・・・です

こんな不都合の真実は日本の中では当たり前に起きています

しかし僕はレジ袋の有料化は、とても賛成的な立場で考えています

レジ袋だけではなく、それによって海洋汚染の問題や地球環境問題のことに国民が意識を向けると思ってるからです

レジ袋だけ削減しても抜本的な解決にならない事は承知です

ましてやマイバックとしてナイロン袋等を使うとより環境に負荷がかかることも知っています

ポリエステル100%のマイバッグ とポリエチレン100%のレジ袋を原料の採掘から焼却処分するまでどれほど二酸化炭素を排出するかの算出をすると・・・

その結果、米バックはレジ袋の約50倍も二酸化炭素を出すことが知られています

だからレジ袋が良いとか悪いとか、マイバックが良いとか悪いとかの話では無いのです

今回のことにより多くの人々が環境問題の意識に向けることが大事です

自分さえよければいい、日本さえよければいいという問題では無いのです

これは世界規模で考えなければいけないとても緊急性のある大きな問題なのです

そんなことを思って今回はブログを書きました(^◇^)

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