世界の大気汚染は一時的に改善したが結局はパンデミック以前より悪化してしまっている

パンデミックが世界を襲った2020年がもうすぐ終わろうとしています
今までの常識が非常識になり、当たり前が当たり前でなくなったそんな劇的な年だったと言えるかもしれません
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
そんな中、地球規模のロックダウンが環境に与えた影響に関して「喜ばしいニュース」も報じられました

それは、世界最悪と言われるほど空気が汚染されていインドをはじめ、アメリカ、中国や韓国などロックダウンした国々で劇的に大気がきれいになったと言うことです
このニュースは私自身もびっくりしました

空気の汚染源を大幅に削減すると何が起こるのか?
他に類を見ない世界的な大実験だったと思います
そしてその答えは明らかに現象界で現れました

しかし現在は・・・・・
世界各地の大気汚染レベルかパンデミック発生前をはるかには上回る状況に戻っていると言うことです
あのきれいになった大気は、たった数ヶ月の幻だったんです

英「ガーディアン」誌によると
イギリスでは今、多くの地域で大気汚染が発生している。これはパンデミック前のレベルを超えており、新型コロナウィルスによるリスクを悪化させ、何百万人もの人々の健康危機にさらしている。
イギリスでは過去最悪の大気汚染レベルになっているということです
そして気になるニュースが、イギリスで新型コロナウィルスが変異をし新なる脅威になりうるということが懸念されています

米ロサンゼルスでも同じようなことが起こっています
ロサンゼルスでは今年3月、珍しくスモッグのない日が21日間連続で続きました
パンデミックにより自宅待機命令や車の利用が減ることで劇的に空気がきれいになったのです

しかし6月になり、徐々に経済活動が再開すると同時にあっという間にロサンゼルスの空気は過去最悪のレベルに達しました
そして1990年代半ば以降で最悪レベルのオゾン汚染の測定値をたたき出したのです
殺人的な猛暑による山火事が続いたカリフォルニア州です

それらも要因に加わり過去最悪の数字になっています
世界全体ではどうなのでしょうか?
世界中の温室効果ガス排出量は、2019年に比べて7%減少したと言う報告がなされています

これだけ見ると素晴らしいことであり喜ぶべきであると思います
第二次世界大戦以来最大の減少率であると言うことです
パンデミックによる規制が最も厳しくなった4月の前半に特にアメリカとヨーロッパで劇的に排出量が減少したと言うことです
アメリカで12%、EUでは11%減少したのです
そのように全世界的に温室効果ガスは減る方向に行ったのですが、減少率が低かった国もあります
それが中国です

中国では排出量が1.7%しか減っていないと言う事実があります
中国は今年初めにロックダウンしましたが、経済回復のためすぐ規制を解除したことがこの数字の結果につながっていると思います
とりあえず中国も含め全世界で減ってるんであれば喜ぶべきと思ってる人もいるかもしれません
しかし現実はそうでは無いのです
過去の歴史を見ると、世界的な恐慌や変化が起きた時は温室効果ガス排出量は必ず減っているのです
しかしその翌年は過去最悪の数値を排出していると言う現実があります

2008年の世界金融危機、1990年代初頭のソ連崩壊など景気が後退した時は温室効果ガスの排出量が一時的に減少するのですが、必ずその次の年から過去最悪の排出量に転換されているのです
専門家は、パンデミックに起因する排出量の減少は「気候変動への長期的な影響」に影響しないとはっきり言っています
汚染物質が迅速かつ劇的に削減されない限り温暖化は続き、今世紀末までに摂氏3度上昇することが国連の研究から明らかになっています
4月に世界中の大気が改善されたニュースを聞いた時は喜んだのですが、今となってはその反動でさらに悪化する傾向になっています

人間はなぜ同じ過ちを繰り返すのでしょうか?
本当にここで気づかなければ取り返しのつかないことになりかねません
そんなことを今回海外からのニュースを聞いて感じたのでブログに書きました

美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)
地球の応援団長こと鳥辺康則です。
初めて私のブログをご覧頂ける方はコチラもご一読頂ければ幸いです。
》鳥辺康則(とりちゃん)の生い立ち
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