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欧米を中心に世界で広がりつつある「アニマルウェルフェア」って何?

なんと日本人の9割以上が「アニマルウェルフェア」と言う言葉を知らないと言うことにびっくりしました

動物を「感受性のある存在」と捉え、家畜にとってストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す考え方のことです

株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)

日本では多くの場合は、生産動物として狭い空間で飼育されコストをカットした中で飼育されている現状があります

そんな中で、アニマルウェルフェアは、「動物は生まれてから死ぬまでその動物本来の行動をとることができ、幸せでなければならない」とし、家畜のストレスが少なく、行動要求が満たされた健康的な生活ができる飼育方法を目指す畜産の在り方なんです

アニマルウェルフェアの基本原則は「5つの自由」が提唱されています

5つの自由 

  • 「飢え、渇き及び栄養不良からの自由」
  • 「恐怖及び苦悩からの自由」
  • 「物理的、熱の不快さからの自由」
  • 「苦痛、傷害及び疾病からの自由」
  • 「通常の行動様式を発現する自由」

つまりすべての家畜に、立つ、寝る、向きを変える、身繕いする、手足を伸ばす自由をという基準を提唱してるのです

しかし日本ではこの考え方がなかなか広がらないんです

もちろんコストがかかりすぎる部分や消費者がこういったことを知らないことが挙げられます

例えば卵1つにとってもそうです

日本人は一人当たり平均1年間で338個の卵を食べていると言われています

卵を産むために育てられる採卵鶏には4つの飼い方があります

「放牧」「平飼い」「エンリッチドケージ」「バタリーケージ」です

日本の主流は「バタリーケージ」で、92%の採卵養鶏場が採用しているんです

つまり狭いゲージの中で飼われて一生涯そこで命を得ていくのです

ほとんど身動きも取れない位狭いゲージです

鷄は大体10年ぐらい寿命があると言われますが、ケージ飼いされている鷄は2年くらいで寿命が尽きます

とてもストレスフルな環境下にあるため寿命が5分の1だと言うことです

鶏のバタリーケージは2000年代後半から、EUをはじめ、スイス、米国の6州、ブータン、インドで禁止され、母豚の妊娠ストールも、EUやスイス、ニュージーランドやオーストラリア、カナダで禁止されています

しかし、日本では鶏のバタリーケージの規制はなく、豚もストール飼いが9割近くを占めているんです

なぜ日本だけが世界の流れに背いてケージ飼いが主流なのか?

すべてが価格優先だからです

安ければいいと言う名のもとで安全性やアニマルウェルフェアのことを考えないと言うことです

安さを追求するために行っていると言う事は当然餌も安価なものです

エサは遺伝子組み換えのトウモロコシであったり、外国産の穀物だったりするのです

この外国産の穀物には大きな問題があります

それは収穫後に散布されるポストハーベストというものなのです

ポストハーベストは基本的にカビが生えないように、く腐らないように、品質が悪くならないようにという目的で行われるものなので、通常の農薬が1だとしたら、1000や2000くらいのおぞましい量を使ってしまうんです

その上その狭いケージの中で生きているので、運動不足に陥り、ストレスがたまりやすく、鶏たちは病気になりやすいという側面があります

その病気を防ぐために何をされるのかというと、鶏たちは抗生物質やワクチンを打たれるのです

ケージ飼いの卵は1個10円しないくらいの安いものです

ただ、その安全性の低さからヨーロッパなどでは
ケージ飼いは全面禁止されているのです

その一方で、平飼いの卵はそれと比べると高いので、
1個40円や50円するものがほとんどです

いつから日本人は安さだけでものを買う国民になってしまったのでしょうか?

安いものには理由があり、必ず安全性や生産コストが犠牲になっているのです

安さだけでものを選ぶ基準をやめませんか?

日本人はもともと生き物に対して感謝があり、命をいただくと言う考え方がありました

アニマルウェルフェアと言う言葉を90%以上の人が知らないと言う現状を聞いてほんとに考えさせられます

最終的には消費者がそう言った安全なものを選ぶようにならない限りは変わらないのです

ヨーロッパなどでも一般の消費者の認知が高くなったことで、消費者が店やレストランに対応を求めたり、多少高くてもAW対応の商品を優先的に購入する消費者が増えていきました

AW対応のものが店に出回るようになることで、それまで知らなかった消費者も知るようになり、好循環が回ってどんどん広がっていったのです

今では各国でAWに配慮した畜産動物の認証制度があり、消費者も認証ラベルを見て肉や卵の商品を選択しています

我々消費者が声を大にしてそういうものを求めていかなければならないと思ってます

そんなふうに感じて今回ブログに書きました

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