「寂しさ」や「孤独感」は一体どこからやってくるのでしょうか?
日本国内でも「孤独」は、社会的問題の一つとして大きく取り上げられています
孤独の影響は1日15本の喫煙や肥満・アルコール依存と同じくらい寿命を縮めるということが研究でわかっています
株式会社 日向の鳥辺康則です
孤独がもたらす身体への影響として注意力や認知力の低下・遺伝子発現やホルモンレベル・神経系や免疫系への悪影響などがあることが新たにわかったそうです
つまり孤独は不健康と最も強く相関すると言うことです
しかし今回ブログで書こうと思ってる事は「孤独」ではなく「孤独感」と言う感情です
どんなに友達がたくさんいても、家族と一緒に住んでいようとも孤独感を感じる人は年々増えてます
寂しさや孤独感はどこからやってくるのでしょうか?
寂しさや孤独感は、主観的な感情だから人と共有することが難しいと言われています
怒りや恐怖などの感情は人と共有しやすいのですが、孤独感などは言語化することが難しくて度合いなども人によって様々なので共有できないのです
だから周りの人も気づかなかったり、分かってあげることができない感情の一つです
でも実はこの孤独感や寂しいと言う感情は、人間が長い歴史の中で生きてきたとても大切なものなのです
赤ちゃんや幼い子どもは、母親の姿が見えなくなったとたんに泣き出し抱きかかえられると泣き止むことがあります
ひとりでは生きられないほど未熟な状態であるため、自分を守ってくれるはずの存在がそばにいないことはいわば大きな生命の危機にさらされている状態です
その危機をさみしさというシグナルで敏感に感じ取り、誰かに守ってもらえるように大声で泣くことでまわりに知らせていると言われています
つまりさみしさや孤独感は危険や危機を予測する防御反応であると同時に「生き延びること」を強く欲する力の淵源でもある
太古の昔人間は集団を作り、協力しあってお互いのコミュニティーを作って生き延びてきました
哺乳類のなかでも、とりわけ足が遅く力も体も弱いのが人類
餌を得るために、また個体としての脆弱(ぜいじゃく)性をカバーするために群れをつくって生きてきたと言われています
より濃密で極めて高度な社会性を持つ集団をつくることに長けた生物だったからだと言われています
その社会的結び付きをより強く維持するために、集団でいるときは心地よさや安心感を抱き、孤立すると居心地が悪くなり不安やさみしさを感じるようになった
つまり、人間は、もともと集団の中でお互いに認め合い安心感を高める生き物だったんです
それがDNAの中に刻まれており現代社会において孤立したり孤独になると言う事は、人間そのものの生き方に反していると言えるのです
さみしさや孤独感と言う感情は、意志の力などで簡単にコントロールできないように仕組まれた「本能」であると考えられる
人間に備わっている本能なんです
だからそのような感情が出てきた時に勘違いしないで欲しい
心の弱い人間でもなければ、劣っている人間でもない
とっても大切な事は、その感情を共有できる友人や家族がいるかどうかです
もっと言うんであれば、その感情を素直に言える人が周りにいるかどうかです
たくさんいる必要はありません少人数でいいんです
極端に言えば1人でいいんです
それを素直に伝えられることができる人がいれば、その本能的な感情は処理されます
逆にいないのであれば、もんもんとした中でさまよい続けるのです
世界中の全ての人が何らかの形で孤独感や寂しさを感じています
つまり全ての人間一緒なんです
それを理解した上で互いにサポートするしかないんです
互いに言える相手を作るしかないんです
そうやって協力しあっていくのが人間と言う生き物だと思っています
どうしても周りに伝える相手がいない人は、なぜ寂しいかなどの感情をノートに書いたりするといいと言われています
書くことによって脳内では整理されます
さらに、趣味や好きなことに時間を費やすとその感情が薄れると言われています
私なんかホラー映画を見てると、その感情は薄れます(笑)
気分をごまかしてるのではなく、意識を違う方向に向けると言うことです
適切なアドバイスができてないかもしれないけど、大切だと思ってます
そんなことを強く感じたのでブログに書きました
No comments yet.